マンガ「落第吸血鬼の記録」のTVアニメ化が正式に発表され、2027年の放送が予定されている。制作はゼロジーとリバーの共同体制で、主要キャストには内田雄馬と嶋田愛乃が名を連ねる。
2027年放送へ、キャスト・制作陣が明らかに
今回の発表で確認されているキャストは、内田雄馬と嶋田愛乃の2名。内田雄馬は『ヴィンランド・サガ』のアスケラッドや『呪術廻戦』の釘崎野薔薇など、近年のビッグタイトルで存在感を示し続けてきた実力派声優だ。一方の嶋田愛乃も着実にキャリアを積み上げており、今後の配役発表とあわせて注目が集まる。
制作スタジオはゼロジーとリバーの共同制作という体制が取られる。ゼロジーは『魔入りました!入間くん』などを手がけてきたスタジオであり、リバーとの協力体制がどのような映像表現を生み出すのか、アニメファンとしては気になるところだ。放送時期は2027年とされているが、クール・放送局・配信情報などの詳細はまだ明らかにされていない。
原作について——吸血鬼と人間の因縁を描いた異色のダークファンタジー
「落第吸血鬼の記録」は、鈴木ジュリエッタ(原作)と磐城壮一(作画)によるマンガ作品で、スクウェア・エニックスの「月刊Gファンタジー」に連載されていた。全22巻で完結しており、日本国内にとどまらず海外にもファンを持つ作品だ。
物語の中心にいるのは、かつて世界を恐怖に陥れた最強の吸血鬼王・ラドクリフ。しかし現在の彼は、その力の大半を失った状態で、かつての臣下たちに追われながら放浪を続けている。彼を追うのは「魔女ブリジット」の封印を解くためという目的があるからだ。そこに人間の少女・アキが絡み、吸血鬼と人間の複雑な関係が描かれていく。一見するとラブコメ的な構図を持ちながら、その実は重厚な世界観と伏線が張り巡らされたダークファンタジーであり、読み進めるほどに引き込まれる構成が評価されてきた。
完結済み原作だからこそ期待できる「完走」の可能性
注目したいのは、原作がすでに完結しているという点だ。全22巻という手頃なボリュームで、アニメスタッフが物語の全体像を把握した上で制作に臨めるのは大きなアドバンテージになる。昨今、原作途中でのアニメ化による「中途半端な終わり方」が議論になるケースも多いだけに、完結済み作品のアニメ化はそれだけで一定の安心感がある。
また、ゼロジーとリバーという2スタジオ体制がどのように機能するかも見どころのひとつ。内田雄馬の演じるラドクリフが、往年の覇王としての威厳と現在の哀愁をどう表現するか——声の演技という面でも期待が高まる。
2027年の放送に向けて、スタッフ・キャストの追加情報や映像解禁など、続報が出るたびに盛り上がりを見せていきそうな作品だ。公式からの次のアナウンスを、じっくり待ちたい。