浅山わかびの新連載「コスモグラフ」、週刊少年サンデーで始動
「ラストカルテ ―法獣医学者 当麻健匠の記憶―」で知られる漫画家・浅山わかびの最新連載「コスモグラフ」が、10月7日発売の週刊少年サンデー45号(小学館)にてついに連載をスタートさせた。
タイトルの「コスモグラフ」とは、宇宙・世界全体を意味する「コスモス」と、記述・描写を意味する「グラフ」を組み合わせた言葉だ。その名が示すとおり、本作は「地図」を軸に据えた壮大なロマンを描く作品として幕を開けた。
奴隷の少年が紙上に広げる、見果てぬ世界
物語の主人公は、奴隷という過酷な境遇に置かれた少年。自由を持たない彼が、紙と筆だけを頼りに見たことのない世界を描き出していく——そんな「別世界地図浪漫譚」というジャンルが示すとおり、本作は冒険と想像力が交差するファンタジー作品として位置づけられている。
地図というモチーフは、未知への憧れや探求心を象徴するアイテムとして古くから物語の核に置かれてきた。奴隷という制約された立場の少年が、地図を描くことで世界を「所有」しようとする構図は、単なる冒険譚にとどまらない深みを予感させる。
「ラストカルテ」作者が挑む、新たなジャンル
浅山わかびといえば、法獣医学という独自の切り口で動物の死因を追う「ラストカルテ」で、専門知識とドラマ性を高いレベルで融合させた実力派として知られる。そのリサーチ力と画力が、今度は中世的な異世界の地図製作という舞台でどう発揮されるのか——前作ファンはもちろん、ジャンルを問わず読んでほしい一作だ。
週刊少年サンデーという少年誌の舞台で、奴隷という重いテーマと地図ロマンをどう組み合わせていくのか、今後の展開と世界観の広がりに注目したい。