「ブルーサーマル」で多くのファンを獲得した漫画家・小沢かなが、次なる作品を引っ提げて帰ってくる。新作のタイトルは「蒼さんさん」。12月からの連載スタートが予告されており、原作ファンをはじめ、多くの読者が続報を待ち望んでいる状態だ。
「蒼さんさん」、12月連載開始へ
現時点で公開されている情報は連載開始時期と作品タイトルのみで、掲載誌や詳細なあらすじ、キャラクタービジュアルなどはまだ明らかにされていない。タイトルの「蒼」という字は、「ブルーサーマル」でも象徴的に使われていた青・空のイメージを連想させる。前作から一貫した色彩感覚を感じ取れるのは、小沢かなという作家のひとつのスタイルなのかもしれない。
「ブルーサーマル」とはどんな作品だったか
小沢かなの代表作「ブルーサーマル」は、大学のグライダー部を舞台にした青春スポーツマンガ。ひょんなことからグライダーと出会った女子大生・都留たまきが、仲間たちとともに競技グライダーに打ち込んでいく姿を描いた作品だ。マイナーながらも奥深い「グライダー競技」という題材を丁寧に掘り下げながら、青春の瑞々しさや人間関係のドラマを繊細なタッチで描き、幅広い読者層から支持を受けた。
2022年には劇場アニメ化も果たし、原作ファンのみならずアニメファンにもその名を広めることとなった。スポーツマンガとしての骨格を持ちながら、どこか詩的な空気感を漂わせる作風は、小沢かなならではの強みといえる。
前作の実績から見る「蒼さんさん」への期待
「ブルーサーマル」が証明したのは、小沢かなが「ニッチな世界を丁寧に描くことで、読者を知らない世界へ引き込む力」を持つ作家だということだ。グライダーという一般にはなじみの薄い競技を、読者が自然と「やってみたい」と感じるほどの熱量で描ける筆力は本物だった。
新作「蒼さんさん」がどんなジャンルやテーマを扱うのかはまだ不明だが、同じ「蒼」の字を冠したタイトルには、前作との精神的なつながりを感じずにはいられない。青空の下に広がるような、開放感のある物語を期待したいところだ。
連載開始に向けて、掲載誌や詳細なストーリー情報など、続報の発表が待たれる。