カドカワは10月22日より、Web小説投稿サイト「カクヨム」にて「ロードス島戦記 盟約の冠」の原稿の一部を公開すると発表した。長らく続いていた沈黙に終止符が打たれる形となり、待ち続けていたファンにとっては待望のニュースとなっている。

「ロードス島戦記」とはどんな作品か

「ロードス島戦記」は、水野良による日本ファンタジー小説の金字塔。1988年にリプレイ小説として誕生し、その後ライトノベルとして展開。エルフ、ドワーフ、魔法使いといった王道のファンタジー要素を日本のフィクションに根付かせた作品として、今なお語り継がれている。主人公パーンと仲間たちが「呪われた島」ロードスを舞台に繰り広げる冒険と戦いの物語は、1990年代にOVAおよびTVアニメ化もされ、一世代のアニメ・ゲームファンを虜にした。

最新シリーズ「盟約の冠」は、その世界観を引き継ぐ最新作として注目を集めていたが、連載が長期間にわたって止まっていたことから、ファンの間では続きを心配する声も少なくなかった。

再開がもつ意味と今後への期待

今回の再開で特に注目したいのは、カクヨムというプラットフォームが選ばれた点だ。カドカワが運営するカクヨムは、プロ・アマ問わず多くの書き手が集まる場であり、既存の出版チャンネルとは異なる形で読者へ直接届けるスタイルをとっている。「盟約の冠」の公開がWeb上で行われることで、書店に足を運ぶことなく手軽に最新話を読めるという間口の広さは、新規読者の獲得にもつながるはずだ。

また、「原稿の一部を公開」という表現が気になるところ。全文公開ではなく"一部"とされていることから、書籍化に向けた段階的なリリースである可能性もある。ロードス島戦記という大きなブランドの動向だけに、今後の展開次第ではアニメ化再始動といった話題につながることも期待したくなる。

長年のファンはもちろん、名前だけ知っていたという人にとっても、カクヨムでの公開は「ロードス島戦記」に触れる絶好の入口となりそうだ。10月22日以降の続報と合わせて、作品の動向を引き続き追っていきたい。