ファンタジア文庫の公式X(旧Twitter)アカウントが発表したもので、著者・紫大悟氏が手がけるサイバーパンク×魔王ファンタジーがついに最終章を迎える。イラストは「イシュラ」でも知られるくれた氏が担当しており、第5巻まではKADOKAWAより刊行されている。

「剣と魔王のサイバーパンク」から「魔王2099」へ

本作の原点は、2020年に開催された第33回ファンタジア大賞にある。紫大悟氏は「剣と魔王のサイバーパンク」というタイトルでグランプリを受賞し、その後「魔王2099」と改題して2021年1月より富士見ファンタジア文庫から刊行をスタートさせた。

作品の舞台は近未来のサイバーパンク世界。かつて世界を支配しようとした魔王が、時代を超えた設定の中で現代的なテクノロジーと融合する異色の世界観が特徴だ。剣と魔法のファンタジーと、電脳都市のサイバーパンクという一見相反する要素を組み合わせた設定は、発売当初から多くの読者の注目を集めた。

6巻完結という決断をどう受け止めるか

全6巻という巻数は、ライトノベルの中では比較的コンパクトな完結と言える。ファンタジア大賞グランプリという華々しいデビューを飾った作品だけに、もっと長く続いてほしかったというファンの声も少なくないだろう。一方で、風呂敷を広げすぎずに丁寧に物語を畳む選択は、作品のクオリティを守る上で重要な判断とも言える。

イラストのくれた氏は、同じくファンタジア文庫系列の「イシュラ」でその実力を広く知らしめた実力派だ。最終巻でも、サイバーパンクと魔王という独自の世界観を彩るビジュアルに期待したい。

第6巻の発売日など詳細はまだ明らかになっていないが、完結巻に向けた情報が続々と公開されることになるだろう。ファンはもちろん、「サイバーパンク×魔王」という設定が気になっていた未読者にとっても、完結を機に一気読みするチャンスが訪れる。