鎌池和馬原作、冬川基作画による「とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲(レールガン)」が、3月27日発売の月刊コミック電撃大王5月号(KADOKAWA)にて最終回を迎えた。2006年の連載開始から実に19年、長きにわたって読者を魅了し続けた人気スピンオフがついに完結を迎えたことになる。

最終回の掲載にあわせて、電撃大王では関係者からのお祝いコメントや記事が展開されており、作品への惜しむ声とともに、長年の連載を称える雰囲気に包まれているようだ。19年という歳月はマンガ連載としても決して短くはなく、それだけこの作品が読者と出版社の双方から愛され続けてきた証といえる。

「とある科学の超電磁砲」は、鎌池和馬による人気ライトノベル「とある魔術の禁書目録」の外伝作品として誕生した。舞台は超能力者が集う学園都市で、「電撃使い(エレクトロマスター)」の頂点に立つ超能力者・御坂美琴を主人公に据えたスピンオフだ。冬川基によるキャラクター描写は原作の雰囲気を忠実に再現しながらも独自の魅力を持ち、スピンオフながら本編を超える人気を誇るほどの支持を集めた。

アニメ化も複数回行われており、2009年の第1期から始まり、2010年の第2期「超電磁砲S」、そして2020年の第3期「超電磁砲T」まで制作されている。御坂美琴を演じた佐藤利奈の熱演もあって、アニメファンの間でも高い認知度を誇る作品だ。ゲームやグッズ展開も長年にわたって続いており、「とある」シリーズ全体を支える柱のひとつとして機能してきた。

原作ファンにとって気になるのは、19年間の連載がどのような結末を迎えたかという点だろう。長期連載ゆえに伏線も多く、学園都市の闇に迫る御坂美琴の物語がどう収束したのか、すでに最終話を読んだ読者からは様々な感想が飛び交っている。完結したことへの寂しさを口にするファンも多く、それだけ作品への愛着の深さが伝わってくる。

一方で、「とある」シリーズそのものが終わるわけではない。本編「とある魔術の禁書目録」はまだ続いており、シリーズ全体の世界観は健在だ。「超電磁砲」完結を機に、シリーズの今後の展開や新たなスピンオフの可能性に注目が集まることも十分に考えられる。19年分の物語を振り返りながら、次の「とある」の動向を待ちたい。