「アポカリプス」と戦う新世代のガンダム
「機動戦士ガンダムRG XARX-ZERO(アレックスゼロ)」は、2027年展開予定のガンダムシリーズ最新作だ。監督・シリーズ構成を神山健治が務め、SF設定監修として円城塔が参加。主人公・アズミ・レイを演じるのは大塚剛央という布陣が明らかになった。
物語の舞台は、異銀河から飛来した自律型恒星間物体がもたらした「3つの啓示」——重力制御、超光速通信、認識物質化——によって人類が太陽系全域に進出した未来。しかし、その恩恵をもたらした物体が突如暴走し、攻撃的かつ自己増殖する未知の生態系「アポカリプス」を生み出す。3ヶ月に及ぶ激闘の末、人類は地球軌道上でアポカリプスを食い止めることに成功するが、地球そのものを放棄せざるを得なかった。その年を「A.A.(After Apocalypse:黙示録後)1年」と定め、以来45年——月やスペースコロニーで生まれ育った新世代が主役となる物語が幕を開ける。
神山健治×円城塔という組み合わせが示す可能性
今回の発表で最も注目したいのは、スタッフ陣の顔ぶれだ。神山健治といえば、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズや「009 RE:CYBORG」、そして「ガンダム Gのレコンギスタ」の後を受けてガンダムシリーズにも深く関わってきた実績を持つ。骨太なSF設定と人間ドラマを両立させる手腕は、ガンダムというフォーマットと高い親和性を持つ。
そこにSF設定監修として加わるのが、芥川賞受賞作家の円城塔だ。「Self-Reference ENGINE」や「道化師の蝶」など、難解なSF小説で知られる円城塔がアニメのSF設定に深く関与するというのは、かなり異例の試みといっていい。「3つの啓示」や「認識物質化」といった概念的なガジェットを見るだけでも、彼の影響が色濃く出ることは想像に難くない。ハードSFの文脈で構築されたガンダム世界がどんな顔を見せるのか、原作ファンにとっても未知数な部分が多く、それがかえって期待を高める。
主人公・アズミ・レイを演じる大塚剛央は、「葬送のフリーレン」のフェルン役や「【推しの子】」のアクア役で一気に知名度を上げた若手実力派。ガンダムの主人公という大きな役どころをどう演じるか、声優ファンからの関心も高い。
オリジナル作品であるため、先入観なく新しいガンダムの世界観に飛び込めるという点も見逃せない。2027年の展開に向けて、続報がどのタイミングで解禁されるかも含め、今後の情報を追い続けたい作品だ。