電撃マオウ9月号でひっそりと幕を開けた"病み系"ラブストーリー

柊木楸による新連載「主人公様の妹に愛されているけど、しっかりヤンデレ。」が、2025年7月27日発売の電撃マオウ9月号(KADOKAWA)にて始動した。原作はSakuraによる小説作品で、今回はそのコミカライズという形での登場となる。

タイトルからして隠す気ゼロの"ヤンデレ全開"な本作。主人公の周囲に存在する「主人公様の妹」という立ち位置のキャラクターが、愛情と狂気の狭間でどう動くのかが物語の核心になりそうだ。試し読みも公開されており、独特の空気感はすでに多くの読者の目を引いている。

ヤンデレ×コミカライズという組み合わせの妙

ヤンデレキャラクターを主軸に据えた作品は、マンガ・アニメ界隈で根強い人気ジャンルのひとつだ。「好きだから壊したい」「愛しているから離さない」という歪んだ感情の描写は、読者に背筋がぞくっとするような独特の読み応えを与える。

本作の場合、「主人公様の妹」という関係性の設定がさらに物語に複雑さを加えている。主人公の直接の恋愛対象ではなく、あくまで"妹"という立場から向けられる愛情がヤンデレ的に昇華されていくとすれば、感情の歪み方にも独自の文脈が生まれてくるはずだ。原作小説がすでに存在することで、物語の骨格はしっかりしているとみてよく、コミカライズにあたって柊木楸がその世界観をどう視覚化していくかに注目したい。

電撃マオウはこれまでも個性的なラブコメやダークファンタジー系の作品を多く輩出してきた雑誌だけに、本作の雰囲気との相性は悪くない。暗黒感あふれる恋物語という惹句が示す通り、甘さだけでは終わらない読後感を期待してよさそうだ。

連載開始直後ということもあり、今後のストーリー展開やキャラクターの掘り下げに関する情報はまだ限られているが、試し読みを入口に原作小説と合わせて追いかけてみる価値は十分にある。続報や単行本化の動向を引き続き追っていきたい。