18歳の少女たちに迫られる、残酷な二択
本日10月13日発売のベツコミ11月号(小学館)に、注目の新連載「あの子にしか行けない天国」の第1話が掲載された。作画を担当するのは兎さか、そして原作を手がけるのは木爾チレン。第1話はベツコミ本誌での掲載となるが、第2話以降は小学館の電子マンガ誌・ベツフラへと舞台を移して連載が続いていく。
タイトルからも漂う独特の空気感、そして「若く美しいまま死ぬか、自然に歳を重ね死ぬか」という18歳の少女たちが突きつけられる選択――この設定だけで、物語が単純なラブストーリーや青春マンガに収まらないことは明らかだ。
木爾チレン×兎さか、この組み合わせが持つ意味
原作の木爾チレンは、繊細な心理描写と独特の世界観で知られる作家だ。少女たちの内面を鋭くえぐりながらも、どこか詩的な余韻を残す作風は、今回のテーマとの相性が非常に良いと感じる。「若さ」と「死」と「美しさ」が交差するような物語を、これだけ真正面から描けるのは木爾チレンならではだろう。
作画の兎さかについては、その繊細なタッチがこの重いテーマをどう視覚化するかが大きな見どころになる。ベツコミ系列という少女マンガの文脈に置かれた作品だからこそ、感情の機微や登場人物の表情の描き込みに期待が集まる。
本誌スタートからベツフラへ――連載形式にも注目
今回の連載形式もやや珍しい。第1話をベツコミ本誌で掲載し、続きを電子マンガ誌のベツフラで展開するというスタイルは、より幅広い読者に入り口を開きつつ、連載の主軸をデジタルに置く近年の出版戦略を反映している。紙で出会い、電子で追いかける――そんな読み方を自然と促す設計だ。
「あの子にしか行けない天国」は、タイトルが示す通り、誰かにしか辿り着けない場所の話なのかもしれない。18歳という、まだ何者でもあり得る年齢に突きつけられる選択の重さが、どのように物語として展開されていくのか。今後のベツフラでの連載更新に注目したい。