第3シーズン「CHOKEPOINT」、ついに始動
かわぐちかいじによる新連載「空母いぶき CHOKEPOINT」が、4月24日発売のビッグコミック9号(小学館)にて幕を開けた。本作は人気シリーズ「空母いぶき」の第3シーズンにあたり、八木勝大・潮匡人の協力、惠谷治の原案協力という布陣は前作から引き続き。スタッフ陣の顔ぶれも変わらず、シリーズとしての一貫性が保たれている。
第1話には、前シーズン「空母いぶき GREAT GAME」から蕪木薫や栗田健太郎といったおなじみのキャラクターたちが登場。新シリーズへの橋渡しが丁寧に行われており、前作を読んでいたファンにとってはすんなりと物語へ入り込める構成となっている。
台湾海峡を舞台に描く、現代の緊張
今シリーズの核となるのは、海上で勃発した台湾と中国の諍いだ。タイトルの「CHOKEPOINT」とは、海上交通の要衝となる狭い水域を指す軍事・地政学用語。南シナ海や台湾海峡がまさにその典型であり、タイトルそのものが物語の舞台と主題を雄弁に語っている。
「空母いぶき」シリーズは、架空の日本の空母機動部隊を軸に、東アジアの安全保障をリアリスティックに描いてきた作品だ。第1シーズンは尖閣諸島をめぐる日中対立、続く「GREAT GAME」では大国間の覇権争いを描き、そして今回は台湾有事というテーマへと踏み込んでいく。現実の国際情勢と地続きのテーマを扱い続けてきたこのシリーズが、今もっとも「旬」な題材に挑む意義は小さくない。
かわぐちかいじが描く「今」
かわぐちかいじといえば、「沈黙の艦隊」「ジパング」など、自衛隊や安全保障をテーマにした硬派な作品で長年にわたり読者の支持を集めてきた巨匠だ。「空母いぶき」は2014年の連載開始以来、映画化もされるなど大きな注目を集め続けており、第3シーズンへの期待は根強い。
台湾をめぐる緊張が国際社会でも現実の問題として語られるいま、フィクションとして描かれる本作がどこまでリアルに、そして深く踏み込んでいくのか。今後の展開と続報に注目したい。