黒い金魚が世界を席巻——謎の広告キャンペーンの全貌

今回のキャンペーンの中心となっているのは、「黒い金魚」のモチーフだ。ミニマルなビジュアルと暗号めいたメッセージを組み合わせたポスターやデジタル広告が、まず日本国内で確認され、その後ニューヨーク、ブラジル、中国のファンコミュニティへと瞬く間に広がった。

この黒い金魚は、「カグラバチ」の主人公・六波羅千尋が扱う能力に関連するモチーフであり、原作を読んでいるファンにはすぐにピンとくるものだ。SNS上では画像が拡散し、細部の分析が活発に行われている。

さらに注目を集めているのが、SNS上に突如開設された謎のアカウントだ。アカウント名「E6B7B5E5A4A9」はUTF-8のhexエンコードであり、デコードすると「淵天(えんてん)」——千尋の愛刀の名前——になる。また、キャンペーンサイトで示された文字列「e78ca9e6b685e98ca6」も同様にデコードすると「猩涅錦」となり、これは淵天の三つの能力「赤(猩)」「黒(涅)」「錦(錦)」に対応している。ここまで作品の核心に触れる仕掛けが施されているとなれば、単なるプロモーションではないと考えるのが自然だろう。

4月27日のJUMP PRESSに注目

発表の場として有力視されているのが、週刊少年ジャンプの公式番組「JUMP PRESS」だ。ジャンプ公式もこの番組に向けた予告ビジュアルを公開しており、そこには複数の作品を示すモチーフが散りばめられている。その中に確認された金魚のイラストは、2024年40号——カグラバチが表紙を飾った号——のものと一致するとファンが指摘しており、カグラバチが発表ラインナップに含まれることはほぼ確実視されている。なお同ビジュアルには、「サカモトデイズ」「約束のネバーランド」「ブラッククローバー」「呪術廻戦:モジュロ」に関連するとみられるモチーフも確認されており、JUMP PRESSが複数の大型発表を控えた注目の場になりそうだ。

「カグラバチ」は、田辺洋一郎による漫画作品で、2023年より週刊少年ジャンプで連載中。刀鍛冶の父を殺され、その仇と妖刀を巡る戦いに身を投じる少年・六波羅千尋の復讐譚だ。連載開始直後から「最速で人気を獲得した新連載」として話題を呼び、現在もトップクラスの人気を誇る。ダークな世界観と緻密なバトル描写が支持を集めており、アニメ化への期待はかねてから高かった。

これだけ周到に組まれた世界規模のキャンペーンが、ファンの憶測だけで終わるとは考えにくい。4月27日のJUMP PRESSで何が明かされるのか、続報を待ちたい。