"悪役"たちが生きるカオスな街を舞台に

本作の正式タイトルは「ヴィランズの王冠ーあらゆる悪がひれ伏す異能ー」。物語の舞台となるのは、「ケイオスポリス」と呼ばれる街だ。この世界では、常軌を逸した願いの強さを持つ者が、その願いを叶えるための特殊な能力を手に入れ、「悪役(ヴィラン)」として街に君臨している。

主人公は、"不可侵"の異名を持つ悪役・エイスケ。彼は同じく悪役である少女・アデリーとタッグを組み、異形の姿をしたペットを探す依頼を引き受けることになる。「悪をもって悪を制す」というコンセプトのもと、一筋縄ではいかない悪役たちの活躍が描かれていく。

原作小説からコミカライズへ、注目のスタッフ陣

原作は台東クロウによるライトノベル。コミカライズにあたっては、作画をDisai、構成を桜井竜矢が担当するという体制が組まれており、それぞれの役割を分けることで、原作の世界観をビジュアルと物語構成の両面からしっかりと再現しようという意図が感じられる。

ガンガンONLINEは近年、異能バトルや特殊設定ファンタジーとの相性が良いプラットフォームとして多くの話題作を輩出してきた。「ヴィランズの王冠」も、その系譜に連なる作品として期待がかかる。

「悪役」という存在を主役に据える設定は、近年のヴィラン主人公ブームとも重なる部分があり、読者の関心を引きやすい土台がある。エイスケとアデリーという二人の悪役がどのような関係性を築いていくのか、またケイオスポリスという街がどれほど作り込まれた舞台になっているのかが、序盤の見どころになりそうだ。

ガンガンONLINEアプリ版での配信という形式は、スマートフォンでの読者層にリーチしやすく、新連載としての滑り出しとしては好条件が揃っている。今後のWeb版での展開や単行本化の動向にも、引き続き注目していきたい。