療養中も新作に取り組んでいた——アニメーションスタジオNAGOMIが訃報を発表

訃報はアニメーションスタジオ・NAGOMIの公式Xを通じて発表された。投稿によると、佐藤監督はかねてより療養中であったものの、「現在制作中のアニメーション作品においても精力的に取り組んでいただいておりました」とのことで、最後まで現役の作り手として仕事に向き合い続けていたことが伝えられた。葬儀は遺族の意向により近親者のみで執り行われており、後日NAGOMI主催による「お別れの会」が実施予定。詳細は同社の公式サイトおよびSNSで案内される。

「赤ずきんチャチャ」から「モーレツ宇宙海賊」まで——30年以上にわたるキャリア

佐藤竜雄監督は1964年7月7日、神奈川県生まれ。大学卒業後、アニメーションスタジオ・亜細亜堂で動画を担当したのち、演出家へと転向した。1994年には「赤ずきんチャチャ」で演出を手がけ、翌1995年には「飛べ!イサミ」で初監督を務める。新選組の末裔である小学生たちが現代に蘇った悪の組織「黒天狗党」に立ち向かうこの作品は、NHKで放送されたオリジナルSFアクションアドベンチャーとして、当時の子どもたちに広く親しまれた。1996年の「機動戦艦ナデシコ」では脚本にも初挑戦し、その後も「学園戦記ムリョウ」「ねこぢる草」「輪廻のラグランジェ」など、ジャンルを横断しながら独自の作家性を発揮し続けた。

2012年放送の「モーレツ宇宙海賊」では監督・シリーズ構成・脚本のすべてを担当。宇宙海賊という設定をポップかつ本格的なSFとして描き出したこの作品は、佐藤監督の集大成とも言えるタイトルとなった。演出家としての出発点から監督・脚本家としての到達点まで、30年以上にわたるキャリアを通じて、日本のアニメ界に確かな足跡を残した。

訃報に接したファンからは、作品への感謝と惜別の声が多数寄せられている。NAGOMIによる「お別れの会」の詳細については、今後の公式アナウンスを待ちたい。