敬愛する主を失った少年が、黒幕として動き出す
本作の主人公は、心から敬愛する主・アルテシアを失った少年。彼女を死に陥れた者たちへの復讐を誓い、「回帰」という特殊な力を駆使して過去へと戻り、今度こそ真の黒幕として歴史の裏側から暗躍していく——というのが物語の骨格だ。
タイトルにある「最適解」という言葉が示すとおり、主人公は感情に任せて暴れるのではなく、冷静に盤面を読みながら最善手を積み重ねていく。ループものでありながら、単純な「やり直し」ではなく、あえて「黒幕」という立場を選ぶという逆転の発想が、本作最大の個性といえる。
スクウェア・エニックスが送るダークファンタジーの注目ポイント
原作を手がけるのは藤木わしろ、作画は梶軒タガネ。スクウェア・エニックスといえば、ファンタジー系マンガの厚いラインナップで知られており、本作もその系譜に連なる一作として期待が高まる。
近年、「復讐×ループ」を組み合わせたダークファンタジーはジャンルとして一定の人気を確立しているが、本作が一線を画すのは主人公が「善側」ではなく自ら「黒幕」を志向する点だ。正義の味方として戦うのではなく、影に徹して目的を果たそうとする主人公像は、読者に独特の緊張感とカタルシスをもたらすだろう。
第1巻の発売を機に、どこまで主人公の計略が描かれるのか、またアルテシアという人物の背景がどう掘り下げられるのかが、まず注目したいポイントだ。続巻の展開と、今後の作品情報に引き続き注目していきたい。