三島・仁村・市川、3人の女子高生が繰り広げる日常

本作の主人公は、女子高校生の三島・仁村・市川の3人組。「男子高校生の日常」でも光っていた、何気ない日常の一コマをじわじわと笑いに変えるスタイルが、今作でも健在だ。ネットのコメント欄にダジャレを書き込む謎の人々をネタにしたエピソードなど、現代のインターネット文化を絶妙に切り取った笑いが随所に散りばめられている。

「男子高校生の日常」の作者が描く、女子高生の世界

山内泰延といえば、「男子高校生の日常」で一躍名を知られた漫画家。同作は男子高校生たちの脱力系日常を描いたギャグ漫画として人気を博し、アニメ化もされた人気作だ。その後「白雷の騎士」などを経て、今作では舞台を女子高校生に移している。

タイトルだけ見ると「男子高校生の日常」の姉妹作のようにも映るが、単純な性転換バージョンではなく、女子高生ならではの視点や空気感を丁寧に描いている点が読みどころだ。山内泰延が得意とする「普通の会話が気づいたらおかしなことになっている」という独特の間と構成は、むしろ女子高生というキャラクターとの相性がよく、新鮮な笑いを生み出している。

原作ファンとしては、あの独特の「ズレた日常感」がどう進化しているかが最大の注目ポイントになるだろう。1巻の段階では3人のキャラクターの個性がどこまで掘り下げられるかも気になるところで、今後の巻数を重ねるにつれてどんな化学反応が起きるか、続刊の展開が楽しみな一作だ。