40年の時を経て、村上もとかが帰ってきた
『六三四の剣』は、1981年から1985年にかけて「週刊少年サンデー」に連載された剣道漫画の金字塔。主人公・夏木六三四が、幼少期から剣道に情熱を燃やし、数々のライバルや師と出会いながら成長していく姿を描いた作品だ。作者の村上もとかは、後に『JIN-仁-』で歴史漫画の傑作を生み出すことになるが、その原点ともいえるのがこの『六三四の剣』である。
完結から40年という節目に、作者自身の手による読み切りが描かれるというのは、単なる記念企画にとどまらない意味を持つ。村上もとかがこの作品に対して、今もなお特別な思い入れを持ち続けていることの証明でもある。
なぜ今、このニュースが重要なのか
漫画の世界では、完結した作品が何十年も経ってから公式の続編や外伝を得ることは決して多くない。しかも、原作者本人が筆を執るとなれば話は別だ。読み切りという形式ではあるものの、「あの六三四が今どこにいるのか」「あのキャラクターたちのその後は」という、長年のファンが抱き続けてきた問いに、何らかの答えが示される可能性がある。
1985年以来、初めての新しいストーリーというだけで、当時リアルタイムで読んでいた世代には胸に刺さるニュースだろう。同時に、『JIN-仁-』などを通じて村上もとかを知った若い読者にとっては、その原点に触れる貴重な機会にもなりうる。
剣道という競技を真正面から描き、スポーツ漫画としての完成度の高さから根強いファンを持ち続けてきた本作。40年の時間が、作品にどんな奥行きを加えるのか。読み切りの掲載媒体や公開時期など、続報が待たれる。