原作ゲームのキャストがそのまま劇場版へ

劇場アニメ「魔法使いの夜」のキャスト情報が公開された。

主人公・蒼崎青子(あおざきあおこ)を演じるのは戸松遥、師匠格にあたる久遠寺有珠(くおんじありす)花澤香菜、そして物語のもう一人の主軸である静希草十郎(しずきそうじゅうろう)小林裕介が担当する。

3名はいずれも、2012年にType-Moonがリリースした原作ビジュアルノベルからの続投組だ。ゲームをプレイしてきたファンにとっては、あのキャラクターたちがそのままスクリーンに映し出されるという、最大の安心材料と言っていい発表になった。

「魔法使いの夜」とはどんな作品か

「魔法使いの夜」は、昭和末期の1980年代後半を舞台にした現代ファンタジー作品。「Fate」シリーズや「月姫」で知られるType-Moonの原点的な一作であり、奈須きのこが手がけた世界観の濃密さと、独特の文学的な語り口が高く評価されてきた。

舞台となるのは、架空の地方都市・Misaki(御崎)。この町にある古い洋館には「魔女が住んでいる」という噂があり、そこに越してきた蒼崎青子が、若き魔術師・久遠寺有珠のもとで魔術の手ほどきを受けながら成長していく。物語が動き出すのは、Misakiに張られた結界を乱す謎の侵入者が現れてからだ。マネキンや人形が動き出すという不可解な現象を追ううちに、青子たちは魔術の世界の深部へと引き込まれていく。

原作は全年齢対象のビジュアルノベルとして発売されたが、テキスト量の多さと演出の凝り具合から、Type-Moonファンの間では「未完の傑作」として長年語り継がれてきた作品でもある。

ufotable制作という期待感

制作を担うのはufotable。「Fate/stay night」シリーズや「鬼滅の刃」で圧倒的な映像クオリティを見せてきたスタジオだけに、昭和の街並みと魔術描写がどのように融合するかは純粋に楽しみなところだ。

キャストについても、戸松遥・花澤香菜という二人のトップ声優が同作品でどんな化学反応を見せるかは見どころのひとつ。原作ゲームで培われた関係性をそのまま引き継ぎながら、劇場というフォーマットで新たな命を吹き込まれる青子と有珠の掛け合いは、ファンならずとも気になるはずだ。

今後は追加キャストやスタッフ情報、公開時期の詳細なども順次明らかになっていくと見られる。Type-Moon作品の映像化として大きな注目を集める本作の続報を、引き続き追っていきたい。