料理とSFが交差する、謎めいた新プロジェクト
「映画大好きポンポさん」で国内外のアニメファンを魅了した平尾隆之監督が、新たなオリジナルアニメーションプロジェクトを始動させた。タイトルは「WASTED CHEF」。正式タイトルはまだ仮称扱いとなっているが、料理とSFを掛け合わせた世界観を持つ作品であることが明かされており、今回その第一弾となるティザービジュアルが公開された。
スタッフ陣を見ると、キャラクターデザインを「ブルーロック」や「ヴァンガード」シリーズで知られる足立慎吾が担当。音楽はBiSHやFROM FIRST MISSIONなど数多くのアーティストを手がけてきた松隈ケンタが手がける。アニメーション制作は「映画大好きポンポさん」でも平尾監督と組んだCLAPが引き続き担当しており、前作から続く強固な座組がそのまま新作に持ち込まれた形だ。現時点では放送・配信時期やキャストなど詳細情報は明らかになっていない。
「ポンポさん」の監督が描く、まったく新しいジャンルの挑戦
平尾隆之監督といえば、2021年公開の「映画大好きポンポさん」が記憶に新しい。映画制作の現場を舞台にしたエンタテインメント作品として、映像表現のテンポの良さと感情の丁寧な描写が高く評価され、劇場アニメながら口コミで広く支持を集めた作品だ。その監督が次に選んだテーマが「料理×SF」というのは、予想の斜め上をいく組み合わせで、原作なしのオリジナル企画だからこそできる攻めた選択とも言える。
「WASTED CHEF」というタイトルそのものも興味深い。「無駄になったシェフ」「使い果たされた料理人」とも訳せるこの言葉は、単純な料理アニメとは一線を画す、どこか退廃的でSF的な世界観の匂いを漂わせている。ティザービジュアルが公開されたばかりの段階でも、その雰囲気だけで多くのファンの想像力を刺激している。
足立慎吾のシャープなキャラクターデザインと、松隈ケンタのサウンドがどのようにこの世界観に溶け込むのか。そしてCLAPが「ポンポさん」で見せた切れ味鋭いアニメーション演出が、料理とSFという新たな素材でどう化けるのか——続報が待ち遠しい一作だ。