ハウステンボスが生んだ異色のコラボ作品
マンガ家・高橋カンが、長崎県佐世保市に位置するオランダ風テーマパーク「ハウステンボス」と手を組み、新作マンガ「アンカリング・ダッチマン」の連載をスタートさせた。テーマパークとマンガのコラボレーションという異色の組み合わせが、早くも注目を集めている。
タイトルの「Anchoring Dutchman(アンカリング・ダッチマン)」は、「錨を下ろすオランダ人」とも読み取れる言葉で、ハウステンボスのオランダ文化をモチーフにした世界観が展開されることが予想される。詳細なあらすじや連載媒体、スケジュールについては現時点では明らかになっていないが、ハウステンボスとの深い関わりの中で生まれた作品だけに、園内の風景や文化的背景が物語に色濃く反映されているとみられる。
高橋カンとはどんな作家か
高橋カンは、繊細な線と情緒豊かな描写で知られるマンガ家で、ヨーロッパ的な美意識や歴史を題材にした作品を得意とする。代表作には、フランスのバンド・デシネ(BD)文化にも影響を受けたとされる作風が随所に見られ、海外にもファンを持つ実力派だ。そうした作家性を持つ高橋カンがオランダ文化を前面に押し出したハウステンボスとタッグを組むのは、ある意味で必然とも言える組み合わせである。
テーマパークとのコラボ作品というと、観光PRに寄り過ぎた内容になりがちな懸念もある。しかし高橋カンのこれまでの仕事ぶりを振り返れば、単なる宣伝漫画に収まらない、独自の物語世界を構築してくれるはずだという期待の方が大きい。ハウステンボスという「場所」が持つ異国情緒や、そこに流れる独特の時間感覚を、どのように物語へと昇華させるのか——それがこの作品最大の見どころになるだろう。
今後の情報公開に期待
現時点では公開されている情報が限られているだけに、連載媒体や発売スケジュール、そして物語の全貌が明らかになるにつれ、さらに話題が広がっていくことは間違いない。高橋カンとハウステンボスという組み合わせが生み出す世界観の続報を、引き続き追っていきたい。