「廃層都市断片集」、6月26日に連載開始
つくみず先生が、「少女終末旅行」の世界観を下敷きにした新作短編シリーズ「廃層都市断片集(Kaisō Toshi Danpen-Shū)」を6月26日に立ち上げることが明らかになった。本作は「少女終末旅行」の物語が始まるよりも前、まだ巨大都市(Megacity)が終わりを迎える前の時代を舞台にした、いわばプロローグにあたる作品群となる。
短編形式で展開されるとのことで、複数の断片的なエピソードを積み重ねながら、あの廃墟の街がかつてどのような姿だったのかを掘り下げていく構成になるとみられる。連載プラットフォームなどの詳細については続報を待ちたいところだ。
「少女終末旅行」とはどんな作品か
「少女終末旅行」は、つくみず先生が2014年から2018年にかけて発表したポストアポカリプス系のマンガ作品。文明が崩壊した世界の廃墟都市を、ケッテンクラートと呼ばれる装甲車両に乗って旅し続ける少女ふたり、チトとユーリの日常を静かに描いた作品だ。
殺伐とした世界観でありながら、ふたりのゆるやかな会話や小さな発見が積み重なる独特の空気感が多くの読者の心をつかんだ。2017年にはWhite Foxによるアニメ化も果たし、原作ファン以外にも広く知られることとなった。本編は全6巻で完結しており、作品の余韻と、描かれなかった世界の謎が今も語り継がれている。
「終わり」を知っているからこそ刺さる前日譚
今回の「廃層都市断片集」が特別な意味を持つのは、読者がすでに「この都市がどうなるか」を知っているという点にある。チトとユーリが旅する廃墟の光景を目に焼き付けた読者にとって、その街がまだ息づいていた頃の断片を見せられるのは、単純な補完以上の体験になるはずだ。
つくみず先生の作風は、説明を極力省いた余白の多い語り口が持ち味であり、短編形式との相性は抜群といえる。「少女終末旅行」本編でも、都市の成り立ちや人類の歴史については意図的にほとんど語られなかった。その"語られなかった部分"にあえて踏み込む今作が、どこまで謎に答え、どこから先は読者の想像に委ねるのか——その匙加減こそが最大の注目点になるだろう。
6月26日の第1話公開に向けて、続報が入り次第お届けしていく。