100万部突破を8人のクリエイターが祝福
今回の発売に合わせて、累計100万部突破を記念した特別イラストが公開された。谷口菜津子をはじめとする8人のクリエイターたちがお祝いイラストを寄せており、作品が多くのクリエイターからも愛されていることが伝わってくる。
2年以上という長いインターバルを経ての新刊だけに、読者の期待値は相当なものがある。それでもこれだけの豪華な布陣がお祝いに駆けつけるのは、「作りたい女と食べたい女」がジャンルを超えて支持されている証といえるだろう。
「作りたい女と食べたい女」とはどんな作品か
本作は、料理を作ることが大好きな野本ユキと、たくさん食べることが好きな春日小鳥が出会い、ともに食卓を囲むなかで距離を縮めていく日常系の百合マンガだ。「作りたい」という欲求と「食べたい」という欲求が自然に噛み合う関係性が丁寧に描かれており、過剰な演出を排した静かな温かさが多くの読者の心を掴んできた。
NHKでドラマ化もされた注目作で、食と日常、そして女性同士の関係性をテーマにした作品として、マンガファンのみならず幅広い層に読まれている。
2年4カ月の空白が意味するもの
気になるのは、なぜこれほど長い間隔が空いたのかという点だ。ゆざきさかおみは繊細な日常描写を得意とする作家であり、丁寧に紡がれる物語のペースを考えれば、密度の高い一冊になっていることは想像に難くない。100万部という大台を超えたこのタイミングでの新刊は、シリーズにとってひとつの転換点になる可能性もある。
6巻でユキと小鳥の関係がどのように深まっていくのか、そして今後の刊行ペースがどうなるのか——次の情報が待ち遠しい。