剣を掲げるユーリ——メインビジュアルと新キャスト情報

公開されたメインビジュアルには、剣を高く掲げたヒロイン・夕梨(ユーリ)と、彼女を取り巻く複数のキャラクターたちが描かれている。古代中東を舞台にした壮大な世界観が一枚絵に凝縮されており、原作ファンにとっては感慨深いビジュアルに仕上がっている。

あわせて新たなキャスト陣も発表された。小野友樹がキクリ、青木志貴がハディ、川井田夏海がリュイ、松岡美里がシャラ、石谷春貴がカシュ、榎木淳弥がルサファ、神尾晋一郎がミタンナムワをそれぞれ担当する。いずれも実力派の声優が揃っており、古代ヒッタイト帝国を舞台にした物語に厚みをもたらしてくれそうだ。

スタッフ面では、監督を小林孝聡(「ワッチャプリマジ!」「覇剣の皇姫アルティーナ」)が務め、シリーズ構成は「その着せ替え人形は恋をする」で知られる冨田頼子が担当。キャラクターデザインは藤崎賢二、歴史考証は日本中東文化センターが協力している。

1995年から続く少女マンガの金字塔、ついにアニメ化

「天は赤い河のほとり」は、篠原千絵による少女マンガで、1995年に小学館「少女コミック」誌で連載を開始し、2002年に全28巻で完結した。異世界転移を軸にした歴史ファンタジーロマンスの先駆け的な作品として、今も根強いファンを持つ。

物語の主人公は、受験合格と初キスという幸せの絶頂にいた女子高生・鈴木夕梨。ある夜、道端の水たまりから現れた謎の手に引きずり込まれた彼女は、古代ヒッタイト帝国へと転移してしまう。武装した兵士に捕らえられ、生贄として女王の宮殿へ連行されるところから、波乱万丈の物語が幕を開ける。

制作体制から見える期待と注目点

本作がアニメ化にこぎつけるまでには長い年月があった。連載終了から20年以上を経てのアニメ化は、それだけ原作の持つ力が時代を超えて評価され続けてきた証とも言えるだろう。

シリーズ構成を担う冨田頼子は「その着せ替え人形は恋をする」で、原作の繊細な感情描写をアニメとして丁寧に再現した実績がある。歴史考証に専門機関が参加している点も、単なるファンタジーにとどまらない本作の骨太な世界観を大切にしようとする姿勢が伝わってくる。制作はタツノコプロが担当しており、どのような映像表現でヒッタイトの大地を描き出すのか、続報が待ち遠しい。