渋谷が「ハンタータウン」に——記念イベントの全容
今回の1億部突破を祝う施策の目玉となるのが、6月29日から7月5日にかけて渋谷で開催される「渋谷ハンタータウン」キャンペーンだ。街中に作品登場キャラクター100名以上が掲出され、各広告に設置されたQRコードをスキャンすることでキャンペーン公式サイト上にキャラクターを集めていくという、街全体を使った体験型の企画となっている。現地に足を運べないファン向けには、キャラクターが発見されるたびにデジタルコンテンツをダウンロードできる仕組みも用意されており、全国のファンが参加できる形になっているのは嬉しいところだ。
また、7月3日には朝日新聞朝刊に感謝広告が掲載されるほか、1億部突破を記念したコメモラティブPVも公開予定。さらに少年ジャンプ+とZebrackでは、ハンター試験編から選挙・アルカ編まで主要アークを網羅した全340話が期間限定で無料公開される。これを機に初めて読む人も、久しぶりに読み返したい既存ファンにも、またとない機会といえるだろう。
4年のブランクを経て——連載再開後も続く「不定期」という現実
『HUNTER×HUNTER』は1998年3月より『週刊少年ジャンプ』で連載をスタートした、冨樫義博の代表作。念能力をベースにした緻密なバトルシステムと、一筋縄ではいかない複雑な世界観・キャラクター描写で、長年にわたり熱狂的なファンを獲得し続けている。主人公ゴン=フリークスが父親であるジン=フリークスを探す旅に出るという縦軸を持ちながら、ハンター試験、天空闘技場、ヨークシン、グリードアイランド、キメラアント、会長選挙と、アークごとにまったく異なる色を見せてきた作品だ。
一方で、長期休載が繰り返されてきたことも周知の事実であり、2022年10月に約4年ぶりの連載再開を果たして以降も不定期連載が続いている。1億部という数字は、そうした状況の中でもファンが作品を支え続けてきた証でもある。現在は連載中であることが確認されており、第39巻の内容にも当然注目が集まる。
これだけの規模の記念キャンペーンが組まれたことは、版元である集英社の本作への力の入れようを示すものでもある。今後の連載ペースや次なる展開についての続報に、引き続き注目していきたい。