新連載「ファーストペンギン・レクイエム」始動
タダノなつの新連載「ファーストペンギン・レクイエム」が、6月30日に新潮社のWebマンガサイト「くらげバンチ」にて第1話を公開し、連載をスタートさせた。
本作のキーワードとなるのは、"使い捨て部隊"という言葉だ。死と隣り合わせの危険な任務——怪異の調査——に駆り出される少女たちの物語を描く本作は、タイトルに「レクイエム(鎮魂歌)」を冠していることからも、その過酷な世界観が伝わってくる。また「ファーストペンギン」という言葉には、群れの中で最初に海へ飛び込む一羽のペンギン、すなわち誰よりも先に未知の危険へ踏み込む存在という意味合いが込められており、主人公たちの立ち位置を象徴しているようにも読める。
作品の見どころと期待
怪異調査×少女×使い捨てという組み合わせは、ダークファンタジーや伽藍洞的な世界観を好む読者にとって刺さるキーワードが揃っている。「くらげバンチ」はこれまでも「波よ聞いてくれ」「ヴィンランド・サガ」といった個性的な作品を多数擁してきたレーベルであり、実験的・骨太な作風の作品が集まる土壌がある。その場所で生まれた本作が、どのような世界観と物語を展開していくのかは大いに気になるところだ。
作者のタダノなつは、独自の感性でキャラクターの内面を描き出す作風が特徴的なマンガ家だ。「レクイエム」という重いタイトルを背負いながらも、少女たちがどのように怪異と向き合い、何を守ろうとするのか——第1話の段階から物語の核心に触れるような密度の高い内容になっていることが期待される。
「使い捨て」という言葉が示す通り、彼女たちの命は組織にとって消耗品として扱われているのかもしれない。それでも前へ踏み出す少女たちの姿には、単なる悲壮感だけでなく、確かな意志と覚悟が宿っているはずだ。その葛藤と強さをどう描くかが、本作の評価を左右するポイントになるだろう。
第1話はすでに「くらげバンチ」にて公開中。今後の展開と次話の更新情報に、引き続き注目していきたい。